イカ釣り(eonex blog)

最終更新日:2017年12月20日 水

(株利水社 基盤計測2G 福田温

秋に入り、肌寒い穴水湾。まだ日の昇らない薄暗い朝は、防波堤に打ち付けるチャプチャプとした波の音がいつもより大きく聞こえます。

足を踏み外さないように注意して船に乗り込みます。少しのあいだ船のエンジンの音を聞くと、徐々に陸は遠ざかり、辺りには穏やかな海が広がってきます。イカ釣りのポイントに着いたようです。

船の上では、釣りに来た皆が各々の準備を始めました。私も自分の釣り竿にエギをセットして釣りを始めます。準備を整え、揺らめく海面にエギを落とすと釣り糸が海の底に吸い込まれていきました。

始めは苦戦しました。なかなか釣れません。何度もチャレンジしますが、イカが釣れる気配はありません。

突然竿が重くなりました。地球を釣ってしまったかもしれません。

力を込めてリールを回すと徐々に糸が巻かれていきました。クックっと竿に力が加わってきました。イカのジェット噴射の感触です。どうやら、根がかりではなくイカのようです。

早くリールを回しすぎるとイカを逃してしまう可能性があるので、一定のリズムで釣り上げます。

海中にイカの姿がぼんやりと浮かび上がりました。これはデカぃ!

釣り竿の先を少し上げてみると、竿が大きくしなる程です。イカの重さがかかりすぎると竿が折れてしまうことがあるのでここは焦ってはいけません。

船長にタモでイカを掬って貰いました。釣り竿から片手を外し、イカを吊っている糸をつかむとその大きなこと。

透明なイカの体は朝日を透過し、プリズムのように七色に光っています。釣れるまでの我慢の時間が報われる瞬間でした。

記念に写真を1枚パシャリ。

釣ったイカの写真を撮るときには、顔の近くでカメラにイカを近づけるようにしてシャッターをきります。こうする事でイカが更に大きく見えるそうです。

釣りの結果は、3時間で3杯。数は多くありませんが、釣った時の感動に変わりはありません。朝早く出発したのでまだ時刻は8時です。気持ちのいい秋の穴水の一日が始まります。